ゴミ回収を検証してみる

私たちは環境問題に対応しなければならないという義務を感じていますし、義務だけではなく、それが将来の地球や地球上の生物、とりわけ人間にとっては決定的に必要だと感じているわけです。
しかし、そこには自然科学が解明してくれる範囲を超えた、さまざまな慮りがどうしても必要になってくるということにもなります。
そこでキーワードになるのが「予防原則」というものです。
これはどういうものかというと、あらかじめ環境三四朗の諸君が作ってくれた「環境の世紀用語集」を引用すれば、「おもに環境問題や保健・衛生に関して、因果関係に科学的不確実性が存在する場合も予防的な行動を積極的に採用する、政策的立場を表す概念」。

この定義は非常に正確です。
しかし、そこの最後に「アメリカのB政権の態度などはその潮流に反するとして批判されていると書かれている。
確かにそのとおりなのですが、論理から言うと少しずれているというのが率直な私の感想です。
アメリカ政府というのは伝統的に環境問題にそれほど積極的ではなかったわけですが、逆に言えば、科学的に確実なことを言おうとすると、たとえば「京都議定書に盛られている内容を忠実に履行しなければ地球は破滅である」ということは誰にも言えない。

もしも科学的な因果関係をはっきり出してくれれば我々はそれに従うが、そうでない以上、そのような不確定な根拠に対して何らかのポリシーを確定させることは、00%の因果連鎖が確定しているわけではない。
こういうロジックに対して、それでもなお環境問題に対応しなければならないのだ、というときにどういう根拠があるか。
予防原則というのは、ここを出発点として、環境問題に関心の高い人たちの間で考え出されたものだと理解したほうが正確だと思います。
予防原則の用語については、専門家の中では1990年ころから使われていましたが、一般に新聞などで取り上げられるようになったのは2000年ころからです。


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